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解決事例

強制わいせつ事案

罪名:強制わいせつ

結果:不起訴処分

【事案の概要】

Aさんが路上で,帰宅途中の未成年の女性に声をかけ,歩きながら胸を揉むなどの痴漢行為を行った。Aさんは犯行を認めていました。Aさんには児童ポルノ法違反や性犯罪の前科が多数あり,服役経験もありました。

【問題点】

同種の前科前歴が多く,直近の裁判では懲役刑を受け,刑務所に服役していました。今回の被疑事実である強制わいせつ罪は「六月以上十年以下の懲役」となる犯罪であり,懲役刑が予想されました。そのため,被害者との示談の成否がポイントになります。

ただ,Aさんは逮捕勾留され,身体拘束されていたため,期限が短い中で被害者と示談を成立させなければなりませんでした。

【解決までの流れ】

被害者に対し示談交渉を申し入れましたが,被害者の両親の処罰感情が強く,示談交渉には応じてくれませんでした。今回の事件ではAさんが被害女性の自宅近所に住んでおり,被害女性の自宅を知っていました。被害女性の両親はAさんが近所に住んでいることを不気味がっていたため,Aさんを懲役刑などの厳罰に処してほしいとのことでした。

私は,被害者が安心できる環境を作った上で示談交渉を始めるべきであると考えました。そのために,Aさんを1か月以内に引越しさせること,被害女性の自宅周辺1キロ以内に近づかないことを約束し,示談を成立させました。逮捕から23日以内に検事の処分が出されるため,23日以内に示談を成立させる必要があります。時間制限がある中で引越しの段取りを行い,検事・被害者の両親と交渉を進めていくことは

とても難しいものでしたが,最終的に示談を成立させ,Aさんは釈放,不起訴処分を獲得することができました。

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