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パパ活で逮捕されるか

ニュースでも取り上げられる機会の多い「パパ活」ですが、選んだ相手や相手との付き合い方になっては犯罪になってしまうことをご存じでしょうか? ここではパパ活がきっかけで起き得るトラブルや逮捕される可能性のあるケースについて解説します。

そもそもパパ活とは

パパ活は男性が女性にお金を払ってデートをすることをいいます。食事だけ、デートだけという条件でパパ活をしている場合もありますが、中には肉体関係あり(いわゆる「大人」)の条件でパパ活をしているケースも珍しくありません。
もっともパパ活そのものが犯罪行為なのか、というと、そうとは言い難いところがあります。
まず肉体関係ありのパパ活は売春にあたりますが、売春行為自体に対する罰則を定める法律は日本にはありません(あっせんや場所の提供など売春を助長する行為をした場合には売春防止法違反で処罰されます)。
また、肉体関係なしのパパ活については、そもそも処罰の対象にはなりません。
ただし、肉体関係の有無に関係なく、お金のやりとりをして男女が交際するパパ活はリスクが高い行為です。
男性側には「すてきな女性とデートできる」、女性側には「簡単にお金がもらえる」というメリットがあるものの、パパ活がきっかけで危険な事件に巻き込まれるケースはあとを絶ちません。

パパ活がきっかけで犯罪に巻き込まれるケースは少なくない

パパ活はSNSやマッチングアプリで男女間のやりとりがはじまります。こうしたオンラインきっかけでの交流は気軽に相手と知り合えるのはよいのですが、相手の顔が見えにくい、本人確認がしにくいというデメリットがあります。
いかがわしい相手とマッチングしてしまった結果、犯罪の被害に遭ってしまうというケースは意外と多いものです。
たとえば女性側(パパ活女子)に関しては、性被害に遭うケースが多く報告されています。
一方、男性側(パパ)も窃盗、詐欺といった金銭面での被害に遭うケースがあるようです。

パパが罪に問われるケース

いくらパパ活とはいえ、ある程度の節度は必要です。女性とのお付き合い方を間違えてしまうと、犯罪行為になってしまう可能性があります。
パパ活において、パパが逮捕されかねないケースとしては次のようなものが考えられます。

青少年健全育成条例違反など

18歳未満の児童を相手にパパ活をしてしまった場合、青少年健全育成条例(いわゆる淫行条例)違反で逮捕される可能性があります。
たとえ肉体関係には至らなかったとしても、深夜に街を連れ回すなどの行為をしただけで罪に問われる可能性があります。
さらに、肉体関係を持ったり性的な行為をしたりした場合は児童買春・ポルノ禁止法違反や児童福祉法違反で処罰されるおそれもあります。

強制性交等罪・強制わいせつ罪など

相手のパパ活女子が18歳以上であったとしても、相手の意思に反して無理やり性的な行為をすることは犯罪です。
女性の同意なしに肉体関係を持ったり、性的な行為をしたりすれば、犯罪になります。

パパ活女子が罪に問われるケース

パパ活と犯罪というと女性側が被害に遭うケースが多いようなイメージもありますが、実際にはパパ活女子側が加害者になるタイプの事件も発生しています。

詐欺罪

詐欺罪は、相手をだまして金銭などをもらった場合に成立する犯罪です。「奨学金の返済が苦しい」などとウソをつき、相手からお金を引き出す行為は詐欺罪に該当する可能性があります。

窃盗罪

過去にニュースにもなりましたが、パパの財布からお金を盗んだり、身につけているカバンや時計を盗んだ場合は窃盗罪が成立します。

脅迫罪・恐喝罪

過去に自分と交際していたことを利用してパパを脅したり、「手切れ金を払わないと家族や職場にばらす」などと脅して金品を巻き上げたりした場合は脅迫罪や恐喝罪が成立します。

逮捕されなくても民事で責任を問われる可能性はある

パパ活そのものが原因で逮捕されるケースは、基本的にパパ活女子が18歳未満の児童であった場合です。
それ以外のケースについては、双方が合意の上で穏便に交際をしている限りは犯罪にはなりにくく、逮捕されるリスクも低いといえます。
もっとも、上記の話はあくまでも刑事責任についての話です。
たとえ刑事責任を追及されることはなかったとしても、民事上ではパパやパパ活女子が責任を問われる可能性はあります。
たとえば、一方あるいは双方が既婚者だった場合、肉体関係ありのパパ活は民法上の「不貞行為」に該当します。
もしパパ活をしていたことがパパ(パパ活女子)の配偶者にバレた場合、不貞行為をしたとしてパパもパパ活女子も責任を追及される可能性があります。

パパ活トラブルの相談は弁護士に

パパ活に励むことは男女ともにリスクが高い行為です。性犯罪などの事件の加害者・被害者になるリスクがあるだけでなく、民事上の責任を問われる可能性もあります。
刑事事件・民事事件いずれの場合も、トラブルを穏便に解決するためには早めの対処が不可欠です。
今パパ活に関してトラブルに巻き込まれている方は早めにご相談いただければと思います。

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